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理学療法士の臨床実習

臨床実習の流れ

臨床実習は基本的に実習施設の方針に従って進行します。
その方法は実習施設や臨床実習指導者の考え方により様々です。
実習がスムーズに進む為に、一つの例として、臨床実習の流れを紹介します。

【臨床実習の流れ】

担当する患者さんが決まったら、学生はどのように動けば良いのか?
実習施設により進め方は違いますが、ここでは一般的な方法を紹介します。


1.担当ケースの決定

学生の心掛けとしては、レポートで担当患者さんの疾患について、
「症状」「予後」「禁忌・注意点」などをまとめるべきでしょう。
「症状」が分かれば、何を評価すれば良いか項目を挙げることが可能になります。


2.情報収集

カルテから「基本的情報・医学的情報」などを得ます。
患者さんを前にすると、緊張で頭が真っ白になりかねません。
事前に問診すべき内容や評価項目を決めておきましょう。
自分が緊張すると相手も緊張してしまいます。


3.患者・家族との面接・問診

患者さんの立場になって共感して実施しましょう。共感能力は大事な力です。
ラポール(信頼関係)を築くように心掛けましょう。

カルテからの情報に加え、医師・看護婦・リハビリスタッフからの情報収集が必要です。
当然ですが、臨床実習指導者の了解を得てから実行しましょう。


4.検査・測定

臨床実習指導者に「今日はこの項目を行います」と報告すれば安心して望むことが出来ます。
検査する内容を決め、事前にどのような肢位・方法で実施するかイメージレーニングや
練習をしておきましょう。

臨床では教科書通りの肢位や方法で出来ないことが多々あります。応用力が大事です。
緊張すると検査結果を出すことに夢中になって、患者さんをモノの様に扱うミスが起きます。
気をつけましょう!


5.検査・測定の結果を症例記録として、提出・指導を受ける

検査・測定をした結果を次の日にレポートに出します。
データとして、正確な数値を出して、それをどのように解釈したかも添えると良いです。
誤字・脱字には要注意です。ワープロの変換ミスも多いようです。

よく注意されることに、以下のコトがあります。
「フィードバックしたことが何度注意しても直らない」
何をどのようにすれば良いのか、必ず実習指導者と確認作業を行いましょう。


6.評価をまとめて、ケースレポート(症例報告書)を提出

実習の重要な部分です。文献的な考察も交えて考えましょう。
その上で解らないことは,臨床実習指導者に相談しましょう。
安易に答えを求めるのではなく,考え方・答えの導き方を学ぶ姿勢が大事だと思います。

ケースレポートにはある程度の書式があります。
学校の所定の書式や先輩のレポートを参考にすると良いと思います。


7.再提出

ケースレポートは一度提出すればおしまいではありません。
何度となく書き直しを行い、完成させていきます。
フィードバックで受けたことは必ず、直しましょう。

学生にとっては、ケースレポートの完成までが辛いです。
睡眠時間が取れない日々が続きます。臨床実習は体力勝負です。


8.ケースレポート(症例報告書)の完成、レジュメ(抄録)の作成

レジュメは見やすいようなレイアウトや字の大きさに注意しましょう。
せっかくの良い内容も見にくければ、その内容も分かりづらいものになってしまいます。
先輩のレジュメを参考に自分が見やすいと思うスタイルを見つけましょう。


9.ケース発表・プレゼンテーション

ケース発表は決められて時間内に出来るように練習しましょう。
時間の超過はそれだけど評価が下がってしまいます。
省けるところと重要な所のポイントづけが大事ですね。

発表はとにかく大きな声で堂々と行いましょう。
質問は謙虚な姿勢で受けとめ、自分の考える答えを述べましょう。
「分かりません」は出来る限り避けるべきです。


10.治療開始

臨床実習の面白さはやはり治療です。
実習指導者の指示・見守りの元で、治療のお手伝いをします。
実際に患者さんと言葉を交わし、治療をする中で気持ちを共にすることがこの仕事の喜びです。
あなたが目指している理学療法士の仕事の中心ですよね。

治療にはある程度のリスクが伴います。
怖がりすぎるのも困りますが、ほとんどのミスは不注意が原因です。
適度な緊張感を持って、望みましょう。


11.症例記録の提出

治療と評価は一体です。
治療をしながら患者さんの反応を評価し、治療に生かしていくことの繰り返しです。
治療した内容、患者さんの反応・評価、考察、今後のプランなどを毎日、提出します。
SOAPを利用する場合もあります。


必ずしもこの流れ通りとは限りませんが、参考にして欲しいと思います。

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