初めて患者を目の前にして実施する臨床実習。緊張するなと言う方が無理かと思います.
ここでは心理学的手法で,少しでも緊張しないですむ方法を紹介します.
実技テストなどでも有効なので参考にして下さい.
1.不安・あがりについて
「不安・あがり」と言われる現象ってどんな状態でしょうか?
「不安・あがり」には次の変化が見られます。皆さん、思いあたることだと思います。
A.身体的変化 |
心臓がどきどきしたり、顔が紅潮・青白くなったり、冷や汗かいたりします。 |
B.精神的変化 |
落ち着かなくなったり、無口・多弁になったりします。 |
C.目的行動の混乱 |
普段ならしないようなとんでもないことしたりします。 |
2.あがりの原因
あがることの原因が分かっていれば、多少、あがることが抑えることが
出来るかも知れません。以下は代表的な「あがりの原因」です。
A.漠然とした不安 |
はっきりした理由がある訳ではなく、前日からどきどきしてしまう。 |
B.劣等意識 |
自分は人より劣っている、自分はダメだと思ってしまう。 |
C.自意識過剰 |
自分が誰かからか見られている。格好良くしなければいけない。 |
D.失敗に対する恐怖 |
失敗を恐れてかしこまってしまう。 |
E.羞恥心・自信喪失 |
恥ずかしい。過去の失敗により自信を失っている。
|
3.あがりの防止対策
臨床実習における「あがり」の防止対策の具体的方法を挙げたいと思います.
A.実習の合否を気にしない。
|
少しでも多くのことを学んでいこう。自分の力を出し切れば悔いはないと考えましょう。
|
B.肯定的思考法(プラス思考) |
みんなが同じように実習しています。失敗は次に生かせば良いと考えましょう。 |
C.イメージトレーニング |
自分が行うことを頭の中でリハーサルし、不安を取り除き、不足部分を確認しましょう。 |
D.達観法(開き直り) |
「あがったら意味がない。伸び伸びやろう」と考えましょう。 |
E.ミスをしても慌てない。 |
人間は1度の失敗は当たり前。問題は失敗の後の行動。慌てず、ミスを最小限にし、修復! |
あがらない方法を書いてみましたが、誰でも実習で緊張するのは当たり前。
適度な緊張は良い結果を生むこともあると思います。
むしろ最悪なのは「緊張感のないこと」です。
緊張感がなくて、態度が怠慢にならないように気を付けましょう!