理学療法士を目指している方からメールや掲示板で質問される時があります。
以前にも戴いたんですけど、最近、同じ様な質問があったのでここにも載せておきます。 「理学療法士養成校への入学が決まったけど、入学までにどんな勉強をすれば良いですか?」 |
1.机に向かう習慣づけと自由に有意義な時間を!
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入学後に必要となる解剖や理学療法に関連した勉強をしたいと言われるのですが、
そのような勉強は入学してからの方がスムーズに進められるので、必要はないと思います。 只、気になるのは早く入学が決まるとその後に全く勉強しなくなり、 それまで学校の試験勉強や受験で習慣づけられていた机に向かう習慣が壊れる人がいます。 好きな本や何でも良いと思うのですが、机に向かう時間は大事だと思います。 高校までの勉強は、例えば数学などセンスだけで解ける問題もあったかと思います。 ですが、養成校での勉強のほとんどは覚えることばかりです。 これはセンスよりもどれだけ勉強したかによります。 入学時の成績と入学後の成績は驚くほど相関がありません。 勿論、テスト前の一夜漬けでも点数は取れますが、忘れるのもアッというまですよね。 リハの学校ではコツコツ型が間違いなく強いです。 話がそれましたが、1日1時間とか机に向かう時間が取れれば、 残りの時間は遊んだり、旅行をしたり、有意義に過ごして欲しいです。 学生の頃はお金はないですけど、就職するとお金も時間もないですよ(笑)。 |
2.ボランティアや施設見学を
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理学療法に関連したことを学びたいと強く思うならお薦めしたいのは
ボランティアや施設見学です。 多くの受験生の方が受験する前に理学療法士が働いている所を見学していると思います。 でも、実際に患者さんに触れる機会は少ないのではないかと思います。 本やインターネットで知識を学ぶことも大事ですが、 やはり体験にまさるものはありません。 患者さんと接したり、改めて理学療法士の働いている場を見ることで 理学療法士になりたいというモチベーションが上げられるのでは。 |
3.社会勉強とアルバイト
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理学療法士は人と接する仕事、医療サービス業です。
当たり前の事ですが、知識や技術だけでなく、社会性が重要です。 ある意味、最も大事な事でありながら、このような点は学生個人の資質・性格に任せられて 学校では訓練されない部分です(やっている学校もあると思いますが)。 挨拶や言葉遣い・社交的態度などの接遇をアルバイトなどで身につけるのも良いと思います。 臨床実習で意外と問題になるのはこの部分なので、 社会人としての振る舞いは学生のうちから身につけて欲しいです。 社会人経験のある人には今さら必要ないと思いますが、 リハの学校はレポートや実習で入学後に思うように、アルバイトが出来ない場合が多いです。 入学前には頑張って、学費を稼いでおくことも大事だと思います。 |
勤め始めるとなかなか長期の休みをいうのは取るのが難しいです。 学生時代はつい時間を「暇だ〜」と使いがち。 高校を卒業して、就職するまでと言うのは一番時間が自由になる時だと思います。 遊びや趣味(時には勉強)でも、メリハリつけて思いっきり楽しみたいですよね。 |