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理学療法士の就職活動について  

理学療法学科の学生も最終学年になると就職が気になります。
でも、この世界は臨床実習が厳しくて、卒業できるか不安な学生も多く、
臨床実習が終わるまで就職が決めれらない学生も中にはいます。
就職は一生の中でも大きな選択に入る一つ。
就職活動について思うことを紹介します。

どのようにして、就職先を探すか?

1.学校の求人票
 
もっともポピュラーな方法。パンフレット・待遇面などをじっくり読むことが出来ます。
 でも、やっぱり自分の目でしっかりと確かめる必要があります。

2.先生の紹介
 
教員は実習施設訪問や卒業生の就職した施設を知っているので、
 相談し自分に会った所の紹介やアドバイスをもらえると思います。

3.実習施設からの誘い
 
臨床実習に行った施設から気に入って貰い、「就職しないか?」と誘われるパターン。
 自分が気に入った所だったら理想的な就職だと思います。僕はこのパターンでした。

4.先輩からの誘い
 
同窓生からの誘い。気心が知れていれば、色々と中の様子を聞くことが出来るので、
 安心感がありますね。


就職を決めるのはいつ頃?
僕が学生の頃は、早い学生で夏休み。
秋に半分位が決まって、臨床実習が終わってから国家試験の前までに
ほとんどの学生が決まるという感じでした。
中には国家試験(3月)が終わってから決める学生もいました。
理学療法士が今よりも全然少ない時代だったので、
割とのんびり構えていたのだと思います。
今は以前に比べれば、養成校が増えているので
決めるのも少し早くなってきているようです。
でも、やっぱり夏休みに決める学生は3分の1もいないようです。
選択肢があるので絞りきれないのが理由です。
(他の業界の就職難を考えると贅沢ですね)
やっぱり今も就職を決めるのは秋から冬にかけてが多いようです。
段々と早くはなるのでしょうが。
同じ理学療法士でも、勤務先によって仕事の内容は大分違います。
様々な専門分野や病院・施設の特徴があるので、
「自分が何をやりたいのか決めきれない」ことが、
就職先の決定を遅くしている原因だと思います。
臨床実習で実際に体験しないと分からなかったり、考え方が変わることもあるので
実習後でないと決められないというケースは少なくありません。
学内実習のうちから、自分の興味のある分野を意識していくことは
大事なことですね。

就職を決めるための要素は?
就職を決める時に検討する要素を挙げてみたいと思います。

1.自分のやりたい分野のリハビリテーションを実施しているか。

 どのような疾患の患者さんがいるのかやリハビリテーション科の考え方・方針などが、
 自分の希望と合っているか、勉強会の有無などを検討する必要があります。


2.スタッフの人数や人間関係。

 リハビリスタッフの人数もやはり気になると思います。
 人間関係は外からでは分かるものではありませんが、
 就職して悩む問題の多くはやはり人間関係ですから、見学は必ずするべきです。


3.給与・待遇面

 ボランティアではないのできちんと把握する必要があります。
 意外と忘れがちなのが、研修会の費用についてです。
 理学療法士は学会・研修会への出席が多く、どの程度、職場で負担して貰えるかは
 大きな違いになります。


4.生活する場所

 実家から通える地域など、限定すると自分のやりたい分野の仕事を探すのは
 大変な時代となってます。
 これからは情報収集力も大事な要素になるでしょうね。


就職は?
就職を決める時期は上に書きましたが、
自分の希望する病院が、自分の就職先を決めてから
突然、募集するなんてこともあります。
又、就職先を決めてから臨床実習に行って
やりたい分野が変わることもあります。
しかし、就職先を決めるのが遅くなって、希望する病院がなくなる場合もあります。
僕が思うに就職は情報収集力・タイミング・運、そしてコネで決まるものだと思います。
最近は複数の学生が就職を希望して、選抜試験になる場合もあるので、
学校での成績や面接力も必要になってきていると思います。

いずれにせよ就職活動では
自分の希望する病院をいくつか実際に見学し、
納得いくまで話をして、検討して欲しいと思います。


ここに書いたのは僕の考えだけなので絶対的なものではありません。
「このような考え方もある」程度に受けとめて下さい。
就職事情は刻々と変わります。
(平成16年4月時点)